ご挨拶

 東櫻同窓会の会員の皆様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申しあげます。
 昨今、京都を訪れる外国人観光客が大幅に増加し、観光地は数年ぶりの賑わいを取り戻しました。
 一方、ロシアのウクライナ侵攻は終わりの兆しが見えず、イスラエルのガザ侵攻も3万人以上の犠牲者を出してなお、解決は困難を極めている状況です。これ以上民間人の犠牲が増え続けるのは避けなければならず、双方が自制して早期に解決に至ることを祈るばかりです。
 我が国においても政治社会の課題が浮き彫りになっていますが、教育という断面においても解決すべき大きな問題を抱え続けています。
 私自身、コロナ禍が明けて海外出張の機会が増えましたが、その中で改めて日本の学生の現状に大きな懸念を感じます。それは独創性とチャレンジマインドの欠如です。
 海外の学生を見ると、先進国、後進国を問わず私が出会った多くの学生が積極的に自ら設定した課題に挑戦し、他にはない新しいものを生み出そうと努力をしています。一方で日本の学生はどのような状況でしょうか。知識を蓄えることばかりを重視した日本の教育体制を根本から見直し、独創性を養い失敗を恐れないチャレンジマインドを育成する教育体制を構築する必要があると強く感じています。
 私たちの母校である附属京都小中学校においては、子供たちの想像力や独創性を引き出し、育むために、斬新で個性ある様々な授業を推進されており、大変心強く思っています。このような試みをさらに拡大し、チャレンジマインドを持ってグローバルに活躍できる人材が育まれることを心から願っています。
 会員の皆様には今後も附属京都小中学校を温かく見守っていただき、尚一層のご協力、ご支援をよろしくお願いいたします。