学校長 湯川 夏子
東櫻同窓会の皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。また、昨年七月には「同窓生のつどい」に参加させていただき、感謝申し上げます。本校の伝統と皆様のご活躍ぶりに改めて触れ、深い感銘を受けました。
本校の良さとは何か、という問いについて、先日、ある六年生の国語の授業で、市原副校長と共に考えさせていただきました。生徒たち自身が「自由であること」「自主・自治・自律の精神」という言葉で述べた通り、本校では多様な活動の中で生徒が主体的に取り組み、一人一人が生き生きと活躍する姿を見せています。これを活かし育む場が多くの行事であり、昨年度、コロナ禍において中止された行事がほぼ全面的に復活し、新たなスタートを切れたことは喜ばしい限りです。この授業では、「では先生方はこの良さを生かすためにどのようなことをするのでしょうか」とさらに生徒からの問いが投げかけられました。それには生徒たちが安全かつ安心して学べる環境を整え、陰ながらの教員の支援が必要であると考えます。
また、現在本校では、文部科学省の研究開発校として、学習指導要領等現行の教育課程の基準によらない教育課程の編成実施を認められ、独自の小中九年間一貫の教育カリキュラムを実施しています。時代の変化に対応し、未来の社会で活躍できる資質と能力を育むための取り組みです。附属学校の役割が問われる今日ですが、本校の良さが変わらないためにも、新たな挑戦に取り組んでまいります。
皆様におかれましては、今後とも本校の教育活動にご支援とご協力をたまわりますよう、よろしくお願い申し上げます。